「アロマセラピー」という言葉を聞くと、どんなイメージが出てくるでしょうか?
癒し・安心、リラクゼーション等々。
人によってそのイメージも様々ですね。
生命の雫でご提供しているアロマインナーチャイルドワークセッションでも、
大事な役割を担っているエッセンシャルオイルが放つ香り。
ここではアロマセラピーの歴史、そしてアロマ(香り)のサポートによって、
私たちの心身が癒されていくメカニズムを少しご説明していきますね。
「アロマセラピーの歴史」
「アロマセラピー」という言葉はルネ・モーリス・ガットフォセによる造語で、
1937年の著書¨Aromatherapie゛(芳香療法)というタイトルによって、
アロマセラピーという概念と言葉が使われたのが最初でした。
しかし、ハーブや芳香植物、精油などを利用することは遥か昔から行われていました。
人類はさまざまな経験から香草、香木、薬草などを知り、
知恵をはたらかせて生活の色々な場面で使いこなしてきたのです。
「ルネ・モーリス・ガットフォセ & ジャン・バルネ」
18世紀後半から19世紀にかけて化学がめざましく発展しました。
自然原料から単独の化学物質を抽出できるようになり、さらに、全く異なる物質同士を反応させ、
全く違った物質を合成することが可能になったのです。
このような化学の進歩とともにハーブ医学は衰退していきました。
しかし20世紀に入り、フランス人化学者であるルネ・モーリス・ガットフォセによって、
精油が再発見されます。
彼は実験中に爆発を引き起こし、両手・頭皮に火傷を負いました。
しかしラベンダー精油の効能を思い出し、やけどにラベンダー精油をかけたところ、
火傷の跡も残らず、大変早く回復しました。
この経験から彼は、精油の殺菌効果や治療効果について研究に没頭していきました。
このように、薬理作用の研究として始まったアロマセラピーは、
第二次世界大戦の勃発によって下火となります。
しかしフランスの軍医ジャン・バルネは、戦争で負傷した兵士たちに
精油や精油から作った薬剤を用いて手当てを行いました。
精油によって目を見張る成績をあげ、たくさんの臨床例を得ていきました。
そして抗生物質の使用に疑問を感じ、精油の治療特性について研究を重ね、
様々な薬理作用をほかの医師たちに伝えていきました。
このような伝統からフランスでのアロマテラピーは薬理作用が重視され、
メディカルアロマテラピーが主流となっています。
医師や薬剤師により医療にいかされ、医師の処方により内服もされています。
「アロマ(香り)によって癒しが起こるメカニズム」
日本でも香りの心理的効果にてついての研究として有名なものに、
東邦大学名誉教授で大脳生理学の権威である鳥居鎮夫博士の、
随伴性陰性変動とよばれる特殊な脳波を調べ、
香りの興奮作用や鎮静作用についての研究がなされました。
この研究から博士は、
「香り物質は薬のようにはたらくのではなく、
嗅覚という感覚系の反応がもとになって生理的効果があらわれるのではないか。」
と示しています。
生命の雫がご提供しているワークにもアロマ(自然の香り)は欠かせない大事な存在です。
この香りが、私たちの嗅覚のルートを辿り、脳の記憶に関わる大脳辺縁系という部分に到達することで、
その信号が脳幹へ伝わります。
そして私たちがトラウマ等のショックで凍り付いた部分が解けると同時に、
その信号は脊椎へと伝わり、各種臓器へと伝わっていきます。
このようにして香りのサポートを借りながら癒しが起こることで、
トラウマ等のショックで解離していた身体と心が繋がっていきます。
安心・安全な場で健全な心と身体を取り戻していきましょう。